「ここまで痛くしないと効果ないの？」

健康と美容に意識の高いY様は60代。

筋トレで固まった肩や背中をリリースしていると

「ここまで痛くしないと効果ないの？」

美表情塾で行うオロフェイシャルリリースは筋膜にアプローチします。

筋膜とは、組織を包み込み、全身をネットワークのようにつないでいる薄い膜のこと。

姿勢や表情のクセ、長時間同じ姿勢で過ごすことなどによって

この筋膜が縮んだりよじれたりすると、組織がスムーズに動けなくなり

「コリ」や「たるみ」の原因となってしまいます。

特に顔や首の筋膜は繊細で、噛みしめや日常生活の影響を受けやすく

無意識のうちに強い緊張をため込みます。

そうなると血流やリンパの流れが滞り、フェイスラインやむくみにもつながるのです。

筋膜リリースでは、このこわばった筋膜をゆるめ

本来の伸びやかさを取り戻すことを目指します。

固くなった部分にアプローチするのでほとんどの方が痛みを感じます。

「気分まで軽くなった」

こわばった筋膜は、コラーゲン繊維が硬くからまり合った状態。

押すという圧を加えると、まずその繊維の間に圧力がかかり

一時的に刺激として「痛み」として感じられます。

続けて適度な圧をかけ続けると、組織の間にある水分（間質液）が移動し、

コラーゲン繊維が少しずつほどけていきます。

さらに、筋膜がゆるむと血管やリンパ管が圧迫から解放され、循環がよくなります。

溜まっていた老廃物や余分な水分が流れ出し、

むくみが取れてフェイスラインがすっきりするのです。

加えて、新しい酸素や栄養が細胞に届けられることで、

肌のトーンが明るくなり、筋肉がよりしなやかに働き始めます。

つまり「痛みが引いていく」というのは、単に刺激に慣れたのではなく

組織そのものが変化しているサインなのです。

「最初は痛かったのに、途中からふわっと緩んで気持ちよくなった」

「施術後に鏡を見たら、フェイスラインが明らかに変わっていてびっくり！」

痛みは変化の入口。

その日の体調や感覚に合わせて強さや方法を調整していますが

その先には、しなやかな表情筋、血色よいお顔、そして自然な笑顔が待っています。

痛みさえも面白がって、ご自分の身体や表情と向き合いながら

心地よい変化を楽しんでいけるようになっていただきたくて

あれこれ言葉をかけています。