コロナ初期、様々な不安がまだ渦巻く中の5月末、中学校で歯の健康について講話を行いました。
今月は、この時のことを、少し動き出した生活の中で、やや懐かしく思い出したのでお伝えします。
長文になりますので、時間のある時にお読みいただけると嬉しいです。
=中学生たちとの出会い=
新型コロナウイルスによって健康・生命・生活が脅かされている中で
中学生に歯の健康を語るという私にとってチャレンジな経験でした。
全校生徒と先生方合わせて350名が、体育館に間隔を開けてマスク着用で座っていました。
タイトル「一生使える歯と口の健康法」
〜毎食後、歯を磨いていてもむし歯になるのはなぜかを考える〜
・・・以下、導入部分のトークです・・・
今、私たちは、人類が初めて出会ったウイルスによって、不安で不自由な生活をしています。
世界中で多くの方が亡くなっています。
世界中の研究者が一生懸命に治療法やワクチンを探しています。
世界中の人が急に今までと違う生活をしなければならなくなって戸惑っています。
それは、人類にとって初めてのウイルスだからです。
私が今日お話しするのは、歯と口の健康法です。
特にむし歯の予防法について、中学生の時期にこそ知ってほしい内容をお話しします。
むし歯は、ヒトが火を使うようになってからできたと言われています。
つまり、何万年も前からあったのです。
何万年も苦しんで多くの人が命を落としてきたのがむし歯です。
何千年も研究してきたから、今の時代の私たちはむし歯の原因をはっきり知っています。
もちろん予防の仕方もちゃんとわかっています。
世界中の人がむし歯のことを知っています。
例え、今までと生活が変わったからと言って、数ヶ月でむし歯は変わりません。
むし歯予防ができない理由にはなりません。
新しいウイルスに惑わされて、既に解明している病気を後回しにしてはいけないのです。
(せめて、むし歯くらい予防しなさい。この言葉はグッとこらえました)
ですから、今日はむし歯の原因を正しく知ってください。
原因がわかれば予防法が見えてきます。
私がお伝えする予防法は、生活のスタイルや習慣が変わってもできる”一生使える方法”です。
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そう切り出して、1時間の講話を終えました。
数日後、養護教諭の先生の選抜による62名分の感想文が届きました。
その中から、2年生男子の感想文を紹介します。(原文のまま)
今回の集会では、いろいろなことを学びました。
特にいちばんおどろいたのは、食べる回数と虫歯が関係しているということです。
自分はおやつを食べる時などに、テレビを見ながらゆっくり食べるのですが
それがダメで、食べるならさっさと食べなければいけない。
それはとても勉強になりました。
あと、食事の最後の一口は、さっぱりしただ液のよく出るもの
でないといけないということも勉強になりました。
歯の病気の原因菌は口の中にあると聞いて、これから自分も意識を高めようと思いました。
今回は「歯と口を守ることはあなたを強くする」ということを教えてくれてありがとうございました。
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サブタイト〜毎食後、歯を磨いていてもむし歯になるのはなぜかを考える〜
この意味は、”むし歯予防には食後の歯磨き”という単純は法則で安心していてはいけないんですよ、
というメッセージを入れています。
“私の場合は”という具体的は視点と対応法が未発達なまま大人になって欲しくないのです。
だから、最も永久歯のむし歯が発生しやすい中学の3年間に自分の行動でむし歯が予防できるのは
かけがえのない成功体験になるはずです。
それができてこそ、未知なるものへ立ち向かう礎になるのだと思っています。
全ての子どもたちへ
=歯と口を守ることはあなたを強くする=
このとこを伝えたくて、むし歯予防にこだわってフリーランスをしてきました。
その信念が、いつの間にか「表情力」につながるのですから面白いものですね。
表情力について高校生に講話したことは次回へ。
ジュースを飲んだ後に歯を磨きますか?
この質問を中学校の350人にもしました。
誰一人手をあげる人はいませんでした。
私はジュースの後も磨きます。うがいだけではダメなのです。
めんどくさいから滅多にジュースは飲みません。
ちなみに、私はコーヒーやお茶を飲んだ後も歯ブラシします。
色素沈着したらめんどくさいことになるからです。
まだまだ残暑厳しい日が続きます。
コロナ対策に加え、熱中症にもお気をつけてお過ごしください。
YouTuber養成セミナーに通っています。
動画でセルフケアの説明ができるといいなぁとは思っていますが、どうなりますやら。
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