「美表情塾」メールマガジンを開けてくださってありがとうございます。
このメルマガでは、表情力セラピスト中川よしこの出会いの中から
○笑顔の効果
○美表情トーク
○それぞれの笑顔ストーリー
などなどを月末に一度だけお届けしています。
私の住む秋田県横手市では、桜が散って、今は桃やリンゴの花が白く咲いています。
お住まいの地域ではどんな草花がイキイキしていますか。
4月は私の誕生月です。
57歳になってウキウキしています。
コロナが始まった時、この間に体を整えようとコツコツ取り組んだ成果も出てきました。
美表情塾を始めた52歳の頃より遥かに元気です。
毎日のように不機嫌と戦っていたのが嘘のようです。
先日、お客様の不機嫌が消える瞬間に立ち会いましたのでお届けします。
体調が絶不調になると連絡を下さるK様からお電話がかかって来ました。
「体が限界です。今日、施術していただけませんか」
私は口と顔が専門です。
「体が、ですか。どうしましたか」と聞かずにはいられません。
K様「2週間前に親知らずを抜いたんですが、口が開かなくなって、まだ指2本くらいしか開きません」
そういうことならと、その日の夕方、施術に伺いました。
K様の口を開けて見せてくださる様子で、何が起きているのか分かりました。
しかも、前回施術は4ヶ月前、この冬の大雪と戦った後の体です。
K様「来週、反対側の親知らずを抜く予定なんですが大丈夫ですか」
私「大丈夫かというのは、抜きに行くつもりなんですね」
いつものように、腕を動かしていただいて可動域をチェック。
私「今日は表情筋にたどり着かないかもしれませんね〜」
K様「仕方がないです。ガチガチですから」
こんな体の状態で来週も親知らずを抜く気とは、怖いもの知らず、と言うほかありません。
口にしませんでしたが。
口が開かないと言うより、口を横に広げて入口を大きくしていました。
どうやら、脳が口の開け方を忘れているようです。
抜歯後の痛みを避けるための防御反応が、脳に記憶されたままになっているケースです。
腕・肩・首の緊張を緩めながら、考えを巡らしていました。
口が縦に開かないことで、それらの筋肉が伸縮せず硬直したままであること。
果たして1回の施術でどこまで回復できるものか、と。
いつもより強めの圧でリリースしました。
側頭筋も咬筋も縦に動くように誘導しました。
口内のリリースに至っては、相当な痛みになることを承知してもらい、時間をかけてリリースしました。
私が手を離して一呼吸おこうとすると、K様が先におっしゃいました。
「今、不機嫌が消えました。その瞬間がわかりました」
「いろいろあって、、、子どものことなどでイライラすることが重なっていたんです。
それで不機嫌な状態から抜けられなくて、、、。
今、スーッと不機嫌が消えました。心配も不安もなくなりました」
私「口を開ける時、耳の上の側頭筋から下に引っ張るように顎を伸ばしてみてください。
私が指で顎を誘導しますので、その方向に伸ばしてください」
すると、K様はしわじわと縦に口が開くのが驚きのようで、目まで大きく開いていました。
私「指、何本分開きますか」
K様はご自分の指を3本縦にして口に入れ、その3本の指でもっと口を開けました。
「3本以上開きます!」
私「フェイスラインが変わったのがわかりますか」
K様「触らなくてもわかります。顔が軽いし、縮んだ気がします。あ〜スッキリしたぁ〜」
私はといえば、無事に役目が果たせてホッとしたと言うのが本音です。
後日、反対側も予定通りに抜歯したとの報告もいただきました。
【顔が動けば元気になる、口が動けば心が軽くなる、声を出せば前を向ける】
これが、表情力セラピストとしてお伝えしているメッセージです。
原因は探らない。
過去に縛られない。
不安になったりイライラする時は、口や顔をちょっと多めに動かす!
K様の「今日」とのご希望に躊躇なくお答えできたのは、体力のおかげです。
誰かのために体が動けること、これを健康というのでしょうね。
57歳が、元気なおばさん化進行中、でよかったよかった。
歯科衛生士としての本領発揮もできて、なによりなにより。
▽不機嫌の種のある場所はココ
▽心を表情筋で調整する力のことです
今月も最後までお読みくださってありがとうございました。
ほほえみアイドリングはお忘れなく。
また、来月までご機嫌で!